とっつぁんです。
S8お疲れ様でした。
高順位を取ることができましたので、構築記事を記載します。
TNコイヌール 最終35位
TNとっつぁん 最終爆死
目次
【構築経緯】
レギュレーションCではパオジアンの氷柱落としによる怯み、絶対零度による運ゲーを押しつける展開が多いことを知った。そのため主軸が強いか弱いかはさておき、パオジアンの運ゲーにイライラせずに済む軸を求めていた。色々と考察を重ねた結果、ドラパルトで龍の舞を積み、連撃ウーラオスにバトンすればパオジアンによる運ゲーを回避できると考え、この2匹を主軸に構築を考えた。
- まず軸となるドラパルトと連撃ウーラオスを採用
- 対面性能が高く、汎用性が高い理由でハバタクカミを採用
- 上記3匹では相手のイダイトウがきつく、ドヒドイデの毒菱展開で負けることが多かったため、この2匹に強く汎用性が高めなゴリランダーを採用
- 上記4匹ではきつい相手の霊獣ランドロスとカイリューに強く、起点作成もできるウォッシュロトムを採用
- 上記5匹では相手のハバタクカミ、テツノツツミ、モロバレルがきついため、これらに強く出れるヒスイヌメルゴンを採用
【コンセプト】
【個別紹介】
以下、採用順に記載。
ドラパルト@気合の襷
テラスタイプ:鋼
性格:陽気
特性:クリアボディ
実数値:163-172(252)-101(44)-×-95-207(212+)
B:A252連撃ウーラオスの水流連打×2+アクアジェットを確定耐え
S:最速テツノツツミ抜き
技構成:ドラゴンアロー/テラバースト/龍の舞/バトンタッチ
本構築の軸となるポケモン
基本的な立ち回りは襷を立てに強引に龍の舞を積み、後述する連撃ウーラオスにバトンタッチする。Sを上げてバトンタッチをする上できついブーストエナジー持ちハバタクカミをテラスタル込みで強引に倒すことができるため、バトン要因はドラパルトが適切だと判断した。
持ち物は相手の攻撃を耐え、テラスタルをしない状態でも龍の舞を選択できるよう気合の襷とした。
テラスタルは相手のハバタクカミ、パオジアンに強くなれる鋼とした。
特性はクリアボディかすり抜けで悩んだが、岩石封じや凍える風によるSダウンや威嚇によるAダウンを無効化したい場面が多かったため、クリアボディとした。
努力値調整は最速にしても活きる場面は少ないと判断し、Sを最速テツノツツミ抜きまでに留め残りをBに振り切った。
技構成は一致技のドラゴンアロー、ハバタクカミやフェアリーテラスタルを切ったポケモンに対する打点としてテラバースト、火力と素早さを上げることのできる龍の舞、裏のポケモンに能力を引き継げるバトンタッチとした。
困ったら龍の舞を押せばいいため扱いやすいポケモンではあったが、終盤はドヒドイデ+ディンルーの並びが増え、ドヒドイデの黒い霧、ディンルーの吹き飛ばしで積みをリセットされるためシーズン序盤、中盤と比べると選出率は下がった。
しかしパオジアンよりSが早く気合の襷を持っていることにより、氷柱落としによる怯みや絶対零度の運ゲーに付き合う機会がほとんどなかったため、使い勝手がよかった。
連撃ウーラオス@パンチグローブ
テラスタイプ:鋼
性格:意地っ張り
特性:ふかしのこぶし
実数値:207(252)-176(76+)-122(12)-×-81(4)-138(164)
H:16n-1
A:11n
HD:C252振りテツノツツミのフリーズドライを確定耐え
S:+1で最速テツノツツミ抜き
技構成:水流連打/ドレインパンチ/挑発/ビルドアップ
本構築のバトン先
AとSが上がった連撃ウーラオスならばパオジアンの氷柱落としや絶対零度の運ゲーを押し付けられないと判断して採用。バトン先として採用しているが、連撃ウーラオス単体で選出することも多々あった。その場合は初手から出さず、後述するウォッシュロトムで起点を作成してから、死に出しをする立ち回りが多かった。
持ち物はゴツゴツメットのダメージ、静電気や炎の体による状態異常を無効化できるパンチグローブとした。
テラスタルはフェアリー技を半減できるかつ、カイリューの神速と飛行技を半減できる鋼とした。
努力値調整は火力重視にするか耐久重視にするか最後まで悩んでいたが、耐久に振っていたおかげで勝てた対戦が多かったため、Aを努力値効率がよくなる11nに留めて耐久を上げた。
技構成は一致技かつ気合の襷を貫通できる水流連打、回復手段となりえるドレインパンチ、受けポケモン全般に強くなる挑発、抜き性能を上げるビルドアップとした。
身代わりではなく挑発を採用した理由は、選出率の高いドヒドイデの黒い霧やディンルーとカバルドンの吹き飛ばしを使用できなくしたかったため。
剣の舞ではなくビルドアップを採用した理由は、カイリューの神速やパオジアンの不意打ちなどの先制技に耐性をつけるため。
アクアジェットが欲しい場面もあったが、挑発とビルドアップを採用することでドヒドイデ、ディンルー、ドオー、モロバレルなど、選出率の高い受けポケモンに強くなることができたため、この構築ではこれでよかったと思っている。
連撃ウーラオスの選出率は9割と非常に高く、このポケモンがいなければこの順位を取ることができなかったと思えるくらい強くて使いやすかった。
ハバタクカミ@ブーストエナジー
テラスタイプ:フェアリー
性格:臆病
特性:古代活性
実数値:137(52)-×-105(236)-175(156)-156(4)-179(60+)
HB:A特化パオジアンの氷柱落としを確定耐え
C:余り(なるべく高く)
S:最速テツノドクガ抜き
技構成:ムーンフォース/シャドーボール/サイコショック/瞑想
対面性能が高く、ありとあらゆる場面で活躍できるハバタクカミを採用。ドラパルトと連撃ウーラオスが物理アタッカーかつ、どちらかにテラスタルを切ることが多いため、テラスタルなしで使い勝手のいい特殊アタッカーを探していたらハバタクカミにたどり着いた。
持ち物は対面性能を上げる目的でブーストエナジーとした。
テラスタルは水かフェアリーで悩んだが、ムーンフォースの威力向上とパオジアン、一撃ウーラオスの不意打ちを半減にできるフェアリーとした。
努力値調整は最速にする理由がなかったため、Sを落として耐久に大きく振った。Bに厚く振ったことにより、1撃で倒される機会が減り、対面から勝てるポケモンが多くなった。
技構成は一致技のムーンフォースとシャドーボール、テツノドクガやオオニューラなどの毒タイプに対する打点としてサイコショック、抜き性能を上げるため瞑想とした。
サイコショックを採用したおかげで、毒タイプのポケモンがいても躊躇なく選出できるようになったのがよかった。特に初手に選出されやすい毒菱を採用したオオニューラに毒菱を撒かせず倒せることが特に役立った。
瞑想はあまり打つ機会がなかったため、電磁波か甘えるにして起点作成ができるようにしたほうがよかったかもしれない。
ほとんどのポケモンの上から行動することができ、何かしらの仕事ができるため使い勝手がよく、使用率が常に高いのも納得がいった。
ゴリランダー@グラスシード
テラスタイプ:炎
性格:意地っ張り
特性:グラスメイカー
実数値:193(140)-190(220+)-118(60)-×-93(20)-114(68)
H:グラスフィールドの回復効率が最大となる16n+1
A:余り(なるべく高く)
HB:A特化一撃ウーラオスの暗黒強打を確定耐え
HD:眼鏡持ちC252振りハバタクカミのムーンフォース確定耐え
S:最速50族抜き抜き
技構成:ドラムアタック/叩き落とす/挑発/剣の舞
ペーさんが考えた調整を使わせていただきました。
相手のイダイトウに強く、ドヒドイデの毒びし展開により強くするためにゴリランダーを採用。バトン先として採用したつもりだったが、バトン先として選出する機会はあまりなく、受けポケモンが多い構築に連撃ウーラオスと一緒に選出する機会が多かった。
持ち物は対面性能を上げる目的でグラスシードとした。グラスシードを持たせることで相手の構築にいるパオジアンやカイリューなど、本来ゴリランダーが勝てない物理アタッカーに抗えるようになる。
テラスタルはフェアリー技を半減でき、グラスフィールドにより地面技が抜群になってしまうデメリットをなくせる鋼、炎、毒でずっと迷っていた。色々試した結果、テラスタルは選出率の非常に高いヒードランとパオジアンに強くするため炎とした。
努力値調整はASベースにするかHAベースにするか悩んでいたが、連撃ウーラオスと同様耐久に振っていたおかげで勝てた対戦が多かったため、耐久を重視した調整を選択した。
技構成は一致技かつ相手の素早さを下げることのできるドラムアタック、ヘイラッシャの食べ残しを無効化でき、ドラムアタックと併せて等倍を取れる範囲を広げるため叩き落とす、受けポケモン全般に強くなる挑発、抜き性能を上げる剣の舞とした。
身代わりではなく挑発を採用した理由は連撃ウーラオスと同様、選出率の高いドヒドイデの黒い霧やディンルーとカバルドンの吹き飛ばしを使用できなくしたかったため。
ビルドアップではなく剣の舞を採用した理由は、HPを回復できるドレインパンチを採用しておらず、積み技を選択できるターンが少ないため迅速に火力を上げたほうが強いと判断したから。
ゴリランダーのおかげでミミッキュ+イダイトウorガチグマのトリックルーム軸に負ける機会が少なく、受けループに対しても高い勝率で勝つことができていたため採用は間違っていなかったと思う。
ウォッシュロトム@オボンの実
テラスタイプ:ゴースト
性格:図太い
特性:浮遊
実数値:157(252)-×-173(244+)-126(4)-128(4)-107(4)
S:麻痺した最速ドラパルト抜き
相手の霊獣ランドロス、カイリューがあまりにもきついため、対策枠としてウォッシュロトムを採用。
持ち物は場持ちをよくしたかったためオボンの実とした。
テラスタルはカイリューの神速やウーラオスの格闘技を無効化できるゴーストとした。
努力値調整は対霊獣ランドロスとカイリューを意識してHBに厚く振った。
技構成はサーフゴーを麻痺状態にできる可能性が一番高い電気技の放電、ディンルーやカバルドンなどの地面タイプに対する打点としてハイドロポンプ、物理アタッカーへの打点とヒスイヌメルゴンの体力を削る手段としてイカサマ、起点作成ができる電磁波とした。
起点作成を壁ではなく電磁波にしている理由は、壁を試す時間がなかったから。
多分壁でも活躍してくれると思うが、初手に選出される確率の高いハバタクカミ、パオジアン、サーフゴーを麻痺状態とすることにより、裏のポケモンで処理が容易となるため、電磁波と放電の採用価値は高かったと思っている。
ウォッシュロトムの初手出し性能は高く、出落ちする機会もほとんどなくて使いやすかった。
ヒスイヌメルゴン@突撃チョッキ
テラスタイプ:フェアリー
性格:生意気
特性:草食
実数値:187(252)-121(4)-123(20)-156(204)-191(28+)-72
HD:フェアリーテラスタルを使ったC特化眼鏡持ちハバタクカミのムーンフォースを2耐え
C:D4振りテツノツツミを10万ボルトで確定1発
ドラパルト+連撃ウーラオスの基本選出をする上で大きな弊害となるハバタクカミ、テツノツツミ、モロバレルに強いうえ、可能な限り選出率を下げることができるポケモンを探した結果、ヒスイヌメルゴンにたどり着いた。
持ち物はハバタクカミとテツノツツミを意識して突撃チョッキとした。
テラスタイプは正直何でもよかったが、選出率が高いウーラオスとカイリューに少しでも抗うことができるようフェアリーとした。
特性は対モロバレルを意識して草食とした。
努力値調整は対ハバタクカミとテツノツツミを意識した火力と耐久になっている。
技構成は一致技かつハバタクカミ、フェアリーテラスタルを使ったヒードランやディンルーに対する打点としてアイアンヘッド、テラスタルを使っていないヒードランやサーフゴーに対する打点として地震、テツノツツミ、ドヒドイデ、ヘイラッシャに対する打点として10万ボルト、ランドロスやドラゴンタイプのポケモン全般に対する打点として冷凍ビームとした。
モロバレルとハバタクカミに関しては選出抑制をすることができなかったが、テツノツツミの選出率は採用前と比べると下げることができた。そのおかげでドラパルト+連撃ウーラオスの選出が刺さる機会が多かったため、今回の結果に貢献してくれたと思っている。
【選出パターン】
・選出パターン①
基本選出
ウォッシュロトムで起点を作り、ドラパルトで龍の舞を積んで連撃ウーラオスにバトンをして3タテを狙う。基本的に交代ボタンを押さず、立ち回りのミスで負ける機会が少ないため、困ったらこの選出をする。
・選出パターン②
⇒ウォッシュロトム+ハバタクカミ+連撃ウーラオスorゴリランダー
ハバタクカミの通りがいい時の選出
ウォッシュロトムで起点を作り、ハバタクカミを通す。倒されたら連撃ウーラオスかゴリランダーで残りのポケモンを倒す。
・選出パターン③
⇒ゴリランダー+連撃ウーラオス+ハバタクカミ
対受けループ用の選出
ドヒドイデがメンタルハーブを持っていた場合でも、毒々か毒菱のどちらかしか打たせないため、毒状態になっていないポケモンで積んで3タテを狙う。理想はドヒドイデの毒々をゴリランダーか連撃ウーラオスで受け、物理受けのポケモンにテラスタルを使わせてハバタクカミを通す。
・選出パターン④
⇒ヒスイヌメルゴン@2
ヒスイヌメルゴンがテラスタルを使わずに対面で勝てるポケモンが4匹以上いる場合の選出
@2は特に決めていないため、通りのいいポケモンを選出する。体感だがウォッシュロトムと連撃ウーラオスを出すことが多かった。
【きついポケモン】
・たてこもるを採用したヒスイヌメルゴン
切っているのでマッチングしたらレートを献上する。
・サーフゴー
対面で安定して勝てるポケモンが存在しない。
正直サーフゴーがここまで増えると予想できなかったため、対策を甘くしていた。上から高火力技でごり押すしか対策がないため、それで何とかする。
【レンタルチーム】
【最後に】
パオジアンによる運負けは比較的少なかったため、目的を果たす構築を組むことができたと思います。しかしまだまだ改良の余地はあるため、より使いやすい構築になるように試行錯誤を繰り返します。
ここまで読んでいただきありがとうございました。もし質問等があれば@tottuan11までお願いします。
【TNコイヌール最終成績】