とっつぁんです。
S2お疲れ様でした。
高順位を取ることができましたので、構築記事を記載します。
TNコイヌール 最終2位
TNとっつぁん 最終65位
目次
【構築経緯】
S1では攻め3+受け3のサイクル構築を使っていたが、サイクルを上手く回すことができず満足のいく結果を残せなかった。またS2は期間が短くS1ほど対戦回数が稼げないため、極力サイクルを回さずに短時間で決着がつく構築を使いたいと考えていた。
この条件に合致する構築を模索している際、S1の最終盤でクエスパトラからコノヨザルにバトンをする構築に全敗していたことを思い出し、試しに組んで使ってみたら想像以上に使いやすかったため、クエスパトラのバトンを軸とした構築を選んだ。
- まず軸となるクエスパトラとコノヨザルを採用
- 特殊アタッカーでコノヨザルが勝てないヘイラッシャに強めな枠としてサーフゴーを採用
- 上記3匹では初手のドラパルトとセグレイブの対応がきつかったため、これらに強めな枠としてウォッシュロトムを採用
- 上記4匹では天候エース(イルカマン、スコヴィラン、フローゼルなど)がきついため、これらに比較的強いカイリューを採用
- 上記5匹ではギミックパ(起点作成+クエスパトラ+エースなど)に対する回答がなかったため、これらに強いマスカーニャを採用
【コンセプト】
- クエスパトラからコノヨザルまたはサーフゴーにバトンをして全抜きを狙う
【個別紹介】
以下、採用順に記載。
クエスパトラ@ナモの実
テラスタイプ:ノーマル
性格:図太い
特性:加速
実数値:197(212)-×-123(252+)-122(4)-81(4)-130(36)
HB:A特化鉢巻持ちカイリューの逆鱗を93.75%で耐え
S:+1で準速ドラパルト抜き
技構成:ルミナコリジョン/マジカルシャイン/瞑想/バトンタッチ
本構築の軸となるポケモン。
能力上昇をバトンできるだけでなく、ルミナコリジョンによる崩しができる点も評価して採用。
持ち物は当初HBSに努力値を振り分けて気合の襷を持たせていたが活きる場面が少なかったため、型を変えて別の持ち物を持たせることにした。オボンの実とラムの実は後述するウォッシュロトムとカイリューが持っているため、これら以外で使い勝手のいい持ち物を探した結果ナモの実となった。
ナモの実を持たせている理由は、選出率が非常に高いマスカーニャ、ドドゲザン、サザンドラに対し、クエスパトラのHPがステルスロックなどで多少削れている状態でも、テラスタルを切らずに突っ張れるため。この立ち回りができればマジカルシャインでダメージを与えたり、瞑想を1回積んでからコノヨザルまたはサーフゴーにバトンをすることができる。即座にバトンをするよりC,D,Sが1段回多く上がった状態かつ、コノヨザルまたはサーフゴーにテラスタルを切ることができるため、全抜き性能が高くなる。
テラスタイプは相手のサーフゴー、ミミッキュ、ドラパルトのゴースト技を無効化できるノーマルとした。本構築はゴースト弱点のポケモンが3匹いるため、上記3匹の選出率が非常に高い。そのためゴースト技を無効化できるノーマルテラスタルは重宝した。
努力値調整はカイリュー、ガブリアスなどの高火力物理アタッカーに強くなるようHBベースとした。
技構成は一致技で崩しもできるルミナコリジョン、ドラゴンタイプと悪タイプのポケモンへの打点がほしかったためマジカルシャイン、抜き性能を上げるための瞑想、裏のポケモンに能力を引き継げるバトンタッチを採用した。
この型のクエスパトラは本当に使いやすく、選出率も9割を超えていたため今回の結果に大きく貢献してくれた。
コノヨザル@食べ残し
テラスタイプ:炎
性格:腕白
特性:負けん気
実数値:209(188)-136(4)-145(252+)-×-111(4)-118(60)
H:食べ残しの回復効率が最大となる16n+1
B:物理技の被弾回数が多いためブッパ
S:+1で準速マスカーニャ抜き抜き、+2で最速スカーフ持ちコノヨザル抜き抜き
技構成:憤怒の拳/ドレインパンチ/挑発/ビルドアップ
本構築のバトン先①
クエスパトラからバトンをした際の全抜き性能が高いと判断したため採用。
持ち物は場持ちをよくするため食べ残しとした。
テラスタイプはラウドボーンとウルガモスに強く、火傷にならない炎とした。
特性はコノヨザルを威嚇でAを下げて対策する人が思っている以上に多かったため負けん気とした。岩石封じなど素早さを下げる技に対して負けん気が発動する機会もあり、負けん気が活きる場面は多かった。
努力値調整はバトンをすることを前提としているため、Sを削ってその分HBに厚く振った。Sラインは最終日まで114~133の間で悩んでおり、最終的に118とした。118にした理由はいくら考えても最適解が思いつかず、S以外の努力値振りをして余った努力値を振り分けた値でいいと判断したため。ここまでHBに厚く振ることにより、バトン後に多くの物理アタッカーを起点にすることができる。
技構成はダメージを受けるたび威力が50上がる壊れ技の憤怒の拳、回復手段となりえるドレインパンチ、抜き性能を上げるためのビルドアップ、憤怒の拳の威力上昇に貢献できる挑発を採用。
予想通りSが上がったコノヨザルの全抜き性能は非常に高く、数え切れないくらい3タテをしてくれた。
サーフゴー@隠密マント
テラスタイプ:飛行
性格:図太い
特性:黄金の体
実数値:193(244)-×-147(148+)-154(4)-112(4)-118(108)
S:+1で準速マスカーニャ抜き抜き、+2で最速スカーフ持ちコノヨザル抜き抜き
技構成:シャドーボール/ゴールドラッシュ/悪巧み/自己再生
本構築のバトン先②
コノヨザルが勝てないヘイラッシャに強めな特殊アタッカーで汎用性の高いサーフゴーを採用。
持ち物はキョジオーンが採用している塩漬けの定数ダメージを無効化でき、シャドーボールの能力ダウンや放電の麻痺を無効化できる隠密マントとした。隠密マントを持たせたおかげでキョジオーン入りの構築にも積極的に選出することができる。
テラスタイプは地割れを採用しているヘイラッシャやキョジオーンに負けたくなかったため飛行とした。
努力値調整はコノヨザルと同様バトンをすることを前提としているため、Sを落としてその分HBに厚く振った。Sがコノヨザルと同じ値になっている理由は、コノヨザルが上を取られたかどうかで相手のポケモンがサーフゴーより早いか遅いか判断できるため。これにより立ち回りの精度を上げることができる。特に再戦時で役立つことが多い。
技構成は一致技のシャドーボールとゴールドラッシュ、積み技の悪巧みと場持ちをよくするための自己再生を採用。
Sが上がった状態のHBサーフゴーも全抜き性能が高く、補助技を無効化できる特性も非常に優秀で使い勝手がよかった。
ウォッシュロトム@オボンの実
テラスタイプ:フェアリー
性格:図太い
特性:浮遊
実数値:157(252)-×-173(244+)-126(4)-128(4)-107(4)
S:麻痺した最速ドラパルト抜き
初手のドラパルトとセグレイブにテラスタルなしで強いポケモンとしてウォッシュロトムを採用。この2匹に強いだけならばヒートロトムでも条件を満たせるが、ヒートロトムにすると対処がきつめなラウドボーンとヘイラッシャの選出率が高くなるためウォッシュロトムとしている。
持ち物はA特化セグレイブのきょけんとつげきを2耐えしたいため、オボンの実とした。
テラスタイプはウォッシュロトムに使用することはほとんどないが、たまに逆鱗等のドラゴン技を無効化したいときがあったのでフェアリーとした。
努力値調整は対セグレイブを特に重視してHBに厚く振った。
技構成はサーフゴーを麻痺状態にできる可能性が一番高い電気技の放電、主にカバルドンなどの地面タイプに対する打点としてハイドロポンプ、対ドラパルトとセグレイブに対する打点としてイカサマ、起点作成ができる電磁波を採用した。
ウォッシュロトムは初手出し性能は思っていた以上に高く、対ドラパルトとセグレイブに対して仕事ができるため使い勝手が良かった。
カイリュー@ラムのみ
テラスタイプ:ノーマル
性格:意地っ張り
特性:マルチスケイル
実数値:167(4)-204(252+)-115-×-120-132(252)
技構成:逆鱗/地震/神速/龍の舞
イルカマンやフローゼル等の天候エースに比較的強いカイリューを採用。
天候エース対策として採用しているが、ラウドボーン、ヘイラッシャ、アーマーガアなどの物理受けがいない構築に対して初手から出して荒らす立ち回りもしていた。
持ち物は逆鱗の混乱自傷で負ける試合が多かったため、ラムの実とした。
テラスタイプは神速の火力を上げたいためノーマルとした。
努力値は最速にする理由がなく、耐久に振る理由もなかっため準速ASブッパとした。
技構成は一致高火力技の逆鱗、サーフゴーなどの鋼タイプに対する打点として地震、高速アタッカーに強い神速、抜き性能を上げるため龍の舞を採用。逆鱗の枠は当初羽休めにしていたが、逆鱗が欲しい場面が多すぎたため羽休めを切ることにした。
カイリューをバトン先にすることも考えたが、コノヨザルやサーフゴーより優れた点が思いつかなかったため、バトン先での運用は諦めた。
正直選出率はそこまで高くないが、物理受けがいない構築に対して初手から龍の舞を積んでそのまま3タテしてしまうこともあったので、改めてカイリューのスペックの高さを実感した。
マスカーニャ@気合の襷
テラスタイプ:草
性格:意地っ張り
特性:新緑
実数値:151-178(252+)-91(4)-×-90-175(252)
技構成:トリックフラワー/叩き落とす/不意打ち/挑発
ギミックパに対する回答がなく、苦戦を強いられていたため対策としてマスカーニャを採用。マスカーニャをギミックパ対策として採用した理由は、加速していないクエスパトラに対して上から挑発を打つことができ、壁を貼られてもトリックフラワーで壁を無視できるため。
持ち物は気合の襷が余っていたため、気合の襷とした。
テラスタイプはトリックフラワーの火力を上げるために草としたが、そもそもマスカーニャにテラスタルを使う場面がなかった。
努力値は最速にする理由がなく、耐久に振る理由もなかっため準速ASブッパとした。
技構成は確定急所で壁を無視できるトリックフラワー、クエスパトラとサーフゴーへの安定打点となる叩き落とす、マスカーニャよりSの早いドラパルト、加速したクエスパトラへの打点として不意打ち、ギミックパ対策となりえる挑発を採用。
マスカーニャもカイリューと同様ほとんど選出をしなかったが、最終日に何度かあたったノココッチ+クエスパトラには負けなかったため、採用してよかったと思っている。
【選出パターン】
・選出パターン①
困ったらこの選出をしていた。
ウォッシュロトムで起点を作成し、倒されたらクエスパトラで積んでバトンをする。
・選出パターン②
⇒クエスパトラ+コノヨザル+サーフゴー
相手の構築にドラパルトとセグレイブがいないかつ、どちらを通すか決まらなかった場合はバトンエースを両方選出し、状況に応じてバトン先を変えていた。
・選出パターン③
カイリューの通りがよかった場合はこちらの選出をする。初手にカイリューで荒らして、倒されたらクエスパトラで積んでバトンをする。
・選出パターン④
相手の構築にクエスパトラがいたらこの選出をしていた。当初はカイリューでクエスパトラを対策しようとしたが、ゴーストテラスタルのクエスパトラに何度も負けたため、マスカーニャで対策することにした。
【きついポケモン】
・隠密マント持ち全般
クエスパトラのルミナコリジョンでごり押せなくなる。隠密マント持ちのポケモンが積み技を採用していると勝ち目が薄い。
・ドラパルト
ウォッシュロトムを初手に出して電磁波を入れるくらいしか対策がない。
数が少ないと想定していたため、対策を甘くしていた。最終日にジバコイルに何度もあたり苦戦した。
・身代わり+悪巧みを採用したサザンドラ
初手にウォッシュロトムを出すことが多いため、初手に出されて身代わりを貼られるとその時点が勝ち目がなくなる。
【レンタルチーム】
【最後に】
クエスパトラのバトン軸はサイクル戦をあまりしないため、サイクル戦が苦手で勝てない方は是非一度使ってみてください。クエスパトラはパラドックスポケモンにも比較的強いので、S3でも活躍できると思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。もし質問等があれば@tottuan11までお願いします。
【TNコイヌール最終成績】
【TNとっつぁん最終成績】