積んで殴るだけ

積みこそ正義

S16使用構築【最終103位】バシャバトン+サイクル

とっつぁんです。
S16お疲れ様でした。
高順位を取ることができましたので、構築記事を記載します。

 

TNコイヌール 最終103位
TNとっつぁん 最終爆死

 

目次

 

【構築経緯】

S14,15はランクマに割ける時間が少なかったため、苦手意識のあったサイクル戦の練度を上げることに努めていた。しかし相手のポケモンの型や相手の行動を読み切ることができず、安定して勝つことができなかった。

今期は比較的時間があったため、ずっと使いたかったバシャーモを使うことにした。バシャーモを使うにあたり、能力を上げてからバトンをすることで、相手のポケモンの型や相手の行動に依存することなくごり押しができるのではないかと思い、バトンを軸とすることにした。

当初はアローラキュウコンバシャーモ+連撃ウーラオス@3の構築を使っていたが、上記3匹の選出をする場合が多く、バトン対策となる以下のいずれかで簡単に崩されてしまう。

  • 強制交代技
  • 黒い霧
  • トリックルーム
  • 呪い
  • 滅びの歌
  • 挑発
  • アンコール
  • 欠伸
  • 毒びし
  • トリック
  • 特性:天然

構築を組む段階である程度は対策できるが、全てを対策することは不可能なため、バトン以外の勝ち筋がない構築では上にいけないと判断した。

バトン以外の勝ち筋を模索している際、サイクル戦ができるようになれば立ち回り次第でほとんど解決できることを閃き、サイクル戦でも戦えるよう構築を組むことを目指した。

バシャーモにテラスタルを切れば、起点作成なしでも連撃ウーラオスや物理型のカイリューを起点にできることはわかっていた。そのためアローラキュウコンのような壁貼り要因を採用せず、バトン先の連撃ウーラオスだけを残し、他の4匹でサイクル戦ができないか考えた。

その結果、S14,15でずっと使っていた霊獣ランドロス+ブリジュラス+ハバタクカミの3匹の採用を決めた。この3匹がきつい連撃ウーラオスとパオジアンをバシャーモ+連撃ウーラオスで対策すれば、ほとんどの構築と渡り合えると判断した。最後にこの5匹できついポケモンの対策枠を入れることで構築は完成した。

【まとめ】

  • バトン要因としてバシャーモを採用
  • バトン先として連撃ウーラオスを採用
  • 使用率の高いポケモン全般に強い特殊アタッカーとしてハバタクカミを採用
  • 地面と電気の一環を切り、ステルスロックを撒くことのできる霊獣ランドロスを採用
  • バトン選出がきつい受けポケモンの対策枠としてブリジュラスを採用
  • 上記の5匹ではイダイトウとタケルライコが非常にきつかったため、この2匹に強いゴリランダーを採用

 

【コンセプト】

  • 霊獣ランドロスで起点を作成し、バシャーモで積んで連撃ウーラオス、ゴリランダー、ブリジュラスのいずれかにバトンをして全抜きを狙う。
  • 霊獣ランドロス+ブリジュラスで相手のポケモンを削ってハバタクカミかゴリランダーを通す。
  • 初手にハバタクカミを出して数的有利を取り、サイクル戦を制す。

 

【個別紹介】

 以下、採用順に記載。

 

 

バシャーモ@フィラの実

テラスタイプ:水

性格:陽気

特性:加速

実数値:187(252)-141(4)-103(100)-×-95(36)-126(116+)

HB:A特化パオジアンのサイコファングを確定耐え

HD:C252振り眼鏡ハバタクカミのムーンフォースを最高乱数以外耐え

S:

・1加速で最速トドロクツキ+1

・2加速で最速スカーフ100族+2

・3加速で最速ブーストエナジーツツミ+6

技構成:フレアドライブ/鬼火/ビルドアップ/バトンタッチ

 

本構築の軸となるポケモン

パオジアン、炎オーガポンに強く、テラスタルを切れば今流行っている大半の物理アタッカーを起点にできる。

テラスタイプは、連撃ウーラオスに強くするため水とした。

努力値調整は、最後の最後まで悩んだ結果、Sに振った個体の方が使い勝手がよかったため、可能な限りSを伸ばし、残りを耐久に振り分けた。

持ち物は、回復量重視でフィラのみとした。フレアドライブで木の実を強引に発動させることができるため、腐ることが少ない。

技構成は、一致高火力技のフレアドライブ、物理アタッカーの火力を落とす鬼火、積み技としてビルドアップ、積んだ能力を裏のポケモンに引き継ぐためのバトンタッチとした。
剣の舞でなくビルドアップにした理由は、積んだ後に物理先制技(主にカイリューの神速)で倒させる機会を減らすため。

バシャーモにテラスタルを切っても問題ないならば、壁貼りなどの起点作成要因がいなくても戦えるため、バトンに特化して構築を組む必要はなく、構築の幅を広げることができた。この型のバシャーモは本当に使いやすく、バシャーモ自身がアタッカーになることもできるため、個人的に評価が高い。

 

 

連撃ウーラオス@パンチグローブ

テラスタイプ:鋼

性格:意地っ張り

特性:ふかしのこぶし

実数値:207(252)-176(76+)-122(12)-×-81(4)-138(164)

H:各種ダメージが最小となる16n-1

A:努力値効率意識で11n

HD:C252振りテツノツツミのフリーズドライを確定耐え

S:+1で最速テツノツツミ抜き

技構成:水流連打/ドレインパンチ/挑発/ビルドアップ

 

本構築のバトン先①。

A,B,Sが上がった連撃ウーラオスならば、テラスタルを使わなくても全抜き性能が高いと判断して採用。

持ち物は、ゴツゴツメットのダメージ、静電気や炎の体による状態異常を無効化できるパンチグローブとした。

テラスタイプは、対ハバタクカミ、神速を採用しているカイリューを意識して鋼とした。

努力値調整は、バシャーモが1加速しかできない場合でも、上を取れる範囲を広くしたかったためHSベースとした。

技構成は、一致技かつ気合の襷を貫通できる水流連打、回復手段となり得るドレインパンチ、受けポケモン全般に強くなる挑発、積み技としてビルドアップにした。

身代わりではなく挑発を採用した理由は、選出率の高いドヒドイデの黒い霧、ディンルーの吹き飛ばし、カイリューのアンコールをできないようにしたかったため。

剣の舞ではなくビルドアップを採用した理由は、カイリューの神速やパオジアンの不意打ちなどの先制技に耐性をつけるため。

アクアジェットが欲しい場面もあったが、挑発とビルドアップを採用することでドヒドイデ、ディンルー、ドオー、モロバレルなど、選出率の高い受けポケモンに強くなることができたため、これでよかったと思っている。

連撃ウーラオスの単体性能は高く、バトンが決まった際の抜き性能は非常に高かったため、満足する活躍をしてくれた。

 

 

ハバタクカミ@拘り眼鏡

テラスタイプ:ステラ

性格:臆病

特性:古代活性

実数値:131(4)-×-75-187(252)-155-205(252+)

技構成:ムーンフォース/シャドーボール/パワージェム/テラバースト

 

本構築の特殊アタッカー。

使用率が高いポケモンに強く、バシャーモが苦手なラティ兄妹に強い。

テラスタイプは、各種攻撃技の威力向上、ステラタイプのテラバーストを使用したかったためステラとした。

努力値調整は、最速CSとしている。最速にした理由は以下の通り。

  • ハバタクカミミラーに強くするため。
  • S1↑カイリューの上を取れる可能性を上げるため。

持ち物は、瞬間火力を上げるため拘り眼鏡とした。

技構成は、一致技のムーンフォースシャドーボール、主に炎オーガポンに対する打点としてパワージェム。テラスタルの対策としてテラバーストを採用した。

こちらのハバタクカミを突破する手段として、相手がテラスタル(毒テラスや鋼テラスなど)を切って対応するケースが非常に多かった。そのためステラタイプのテラバーストの刺さりがよく、試合を有利に進めることができた。

バシャーモが入っている構築に眼鏡ハバタクカミが採用されているケースは稀であり、読まれることが少なく通りがよかったため、使い勝手がよかった。

 

 

霊獣ランドロス@オボンの実

テラスタイプ:鋼

性格:慎重

特性:威嚇

実数値:195(244)-166(4)-111(4)-×-145(252+)-112(4)

H:カタストロフィと呪いの被弾回数を増やすため奇数

HD:C252振り眼鏡ハバタクカミのムーンフォースをオボンの実込みで高乱数2耐え

技構成:地震/岩石封じ/蜻蛉帰り/ステルスロック

 

本構築の起点作成兼クッション枠。

電気と地面の一環を切りつつ、威嚇によるAダウン、岩石封じによるSダウン、ステルスロックで起点を作成することができる唯一無二のポケモン。バトン先が連撃ウーラオス以外の場合、バトンが決まったとしても気合の襷を持っているポケモンカイリューがきついため、本構築ではステルスロックが必須だった。

テラスタイプは氷、ドラゴン、フェアリーを半減できる鋼とした。
最初は炎を考えていたが、以下の理由により採用を見送った。

  • ステルスロックのダメージ上昇がきつい。
  • ドラゴン技を半減したい場面が多かった。
  • 連撃ウーラオスの水流連打を耐えて、無理やり削りを入れたい場面があった。

持ち物は、ハバタクカミと暁ガチグマの攻撃を耐えられる回数を増やすためオボンの実とした。

努力値調整は、ハバタクカミと暁ガチグマを意識したHDベース。

技構成は、一致技の地震、相手の素早さを落とすことのできる岩石封じ、交代技の蜻蛉返り、気合の襷とマルチスケイルを無効化するステルスロックとした。

霊獣ランドロスの対策として、氷テラスタルを採用したポケモンを何度も選出された。しかし氷テラスタルを使用させることにより、裏のポケモンで対処が容易となるため、氷テラスタルにより役割破壊はそこまで気にならなかった。役割破壊さえ考慮しなければ出落ちすることが少なく、ステルスロックを撒きつつサイクルを回す役割を全うしてくれた。

 

 

ブリジュラス@食べ残し

テラスタイプ:飛行

性格:腕白

特性:持久力

実数値:193(220)-126(4)-168(20+)-×-116(244)-108(20)

H:回復効率重視で16n+1

HB:A特化ウーラオスインファイトを確定耐え

HD:C252振りハバタクカミのムーンフォースを食べ残し込みで超高乱数2耐え

S:4振りキラフロル抜き

技構成:アイアンヘッド/ボディプレス/ドラゴンテール/身代わり

 

バトン選出がきつい受けポケモン(主にドヒドイデ)に強い枠として採用。

霊獣ランドロスステルスロックを撒いた後、受けポケモンの前で身代わりを貼りドラゴンテールを連打して、ブリジュラスで詰ませる。またはドラゴンテールで裏のポケモンに負荷をかけ、ハバタクカミやゴリランダーを通すことを目指す。

テラスタイプは、地面タイプを無効化しつつ、格闘技を半減できる飛行とした。

持ち物は、場持ちをよくするため食べ残しとした。

努力値調整は、物理耐久を上げつつ、ハバタクカミや暁ガチグマとも戦えるようHDに厚く振った。

技構成は、一致技かつハバタクカミに対する最大打点としてアイアンヘッド、持久力と相性がいいボディプレス、強制交換技のドラゴンテール、受けポケモンに強くするために身代わりとした。

特に身代わりが偉く、ドヒドイデモロバレル、ヘイラッシャ、ママンボウなどの受けポケモンはブリジュラスの身代わりを割ることが困難で、身代わりを残した状態でドラゴンテールをすることにより、相手のポケモンが一方的に削れていく。また飛行テラスを切ることで霊獣ランドロス、ディンルー、ドオー、ラグラージなどの地面タイプのポケモンが身代わりを割る手段がなくなり、ドラゴンテールをしているだけで降参を貰えることも多々あった。

またイエッサン+オオニューラ+テツノカシラに関しても、ブーストエナジーでSの上がるテツノカシラ、特性が軽業のオオニューラをドラゴンテールで強制的に交換させることで素早さ上昇をなくすことができるため、ハバタクカミを通して勝つことができる。

この型のブリジュラスは単体性能はそこまで高くないが、ステルスロックを撒いた後またはバトンタッチをした後は性能が格段に上がり、使い勝手がよかった。

 

 

ゴリランダー@グラスシード

テラスタイプ:フェアリー

性格:意地っ張り

特性:グラスメイカ

実数値:193(140)-194(252+)-111(4)-×-91(4)-119(108)

H:グラスフィールドの回復効率が最大となる16n+1

S:だいたいのタケルライコを抜けるライン

技構成:グラススライダー/10万馬力/アクロバット/剣の舞

 

相手のイダイトウとタケルライコに強いポケモンとして採用。

ゴリランダーは最終日2日前に採用したポケモンである。それまではバシャーモがきついイーユイとアシレーヌの対策として、突撃チョッキを持ったアシレーヌを使っていた。しかし相手のイダイトウとタケルライコに全く勝てなかったため、急遽ゴリランダーに変更した。

持ち物は、対面性能を上げる目的でグラスシードとした。グラスシードを持たせることで、イダイトウのお墓参りのダメージを軽減できる他、ウーラオスやパオジアン、カイリューなどの物理アタッカーに抗えるようになる。

テラスタイプは、ドラゴン技を無効にできるフェアリーとした。フェアリーが読まれることはなく、対タケルライコ戦でドラゴン技を無効化できたおかげで勝てた場面が何度もあった。

努力値調整は、タケルライコのSがHDベースの霊獣ランドロスを抜ける115付近で使用するケースが多いとわかったため、上を取れるようSを119まで振り、残りをHAに振った。バトンをしていない状態でタケルライコと対面した際、上から行動できることがほとんどだったため、この判断は間違っていなかったと思う。

技構成は、強力な一致先制技のグラススライダー、対タケルライコ、サーフゴー、ブリジュラス意識で10万馬力、対カイリューとウーラオス意識でアクロバット、積み技として剣の舞にした。

ビルドアップではなく剣の舞を採用した理由は、グラススライダーを先制で打てるのが5ターンしかなく、瞬間火力がほしかったため。

ゴリランダーのおかげでイダイトウまたはタケルライコ入りの構築に対する勝率が上がったため、採用は間違っていなかった。

 

【選出パターン】

・選出パターン①

⇒霊獣ランドロスバシャーモ+連撃ウーラオスorブリジュラスorゴリランダー

バトン選出。

相手の構築にパオジアンとウーラオスがいる場合は、バトンを通せる可能性が高いため、なるべくバトン選出をする。

霊獣ランドロスステルスロックを撒き、バシャーモで積んでバトン先のポケモンで相手のポケモンを全て倒す。再戦時は初手にハバタクカミを出したり、バトン先を変えることによって選出負けをしないよう意識した。

 

・選出パターン②

⇒霊獣ランドロス+ブリジュラス+ハバタクカミorゴリランダー

サイクル選出。

相手の構築にドヒドイデ、ラティ兄妹がいた場合は、バトン選出をしても勝てないため、なるべくサイクル選出をする。

これ以外にも選出パターンは数多くあるが、この選出パターンが一番立ち回りやすかった。霊獣ランドロスとブリジュラスでサイクルを回し、最終的にハバタクカミかゴリランダーを通す。再戦時はハバタクカミ+霊獣ランドロス+ブリジュラスなど、選出パターンを変えて対応していた。

 

・選出パターン③

⇒霊獣ランドロス+ブリジュラス+連撃ウーラオスorハバタクカミ

対受けループ用の選出。

理想は霊獣ランドロスステルスロックを撒き、ブリジュラスの身代わりからドラゴンテール連打でHPを削ってTODで勝つこと。ただしブリジュラスはグライオンがとにかくきつく、グライオン+ヘイラッシャ+ラッキーorハピナスの選出に対し安定して勝つことができず、勝率は5割程度だった。

 

 

【きついポケモン

・電磁波+アンコールを採用しているカイリュー

今の構築を組んでから重いことに気付いた。バシャーモに対し電磁波⇒アンコール⇒特殊アタッカーへ交換の動きをされるとバシャーモが腐ってしまう。型がわかれば連撃ウーラオスで対応できるが、電磁波+アンコールを採用しているかどうか初見で判別することは不可能のため、この型は切ることにした。

 

・イーユイ

安定して勝てるポケモンがおらず、全ての型がきつい。
ハバタクカミのパワージェムでごり押すか、連撃ウーラオスまたは霊獣ランドロスで対応する。

 

 

【レンタルチーム】

 

 

【最後に】

ここ数ヶ月はランクマに多くの時間を割けなかったため、結果を残すことよりサイクル戦の技術を上げることに取り組んできました。そのおかげで今回の結果を出せたと考えています。バトンとサイクル戦の両方ができる構築はまだまだ開拓の余地があるため、これからも開拓していくつもりです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。もし質問等があれば@tottuan11までお願いします。

 

【TNコイヌール最終成績】