とっつぁんです。
S30お疲れ様でした。
高順位を取ることができましたので、構築記事を記載します。
今期は壁+ゼルネアス+日食ネクロズマ軸を使っていました。
TNとっつぁん 最終63位/レート2010
TNコイヌール 最終217位/レート1914
【構築経緯】
最終日5日前までオーロンゲ+イベルタル+日食ネクロズマ+バシャーモ@2を使っていたがイベルの選出率が極端に低く、使いこなせずに負け続けていたため解散。使い慣れていたゼルネアス+日食ネクロズマを軸とし、オーロンゲとバシャーモを採用して構築を作り直した。
- 使い慣れているという理由でゼルネアスと日食ネクロズマを採用
- 今回は壁展開から積んで全抜きを狙うコンセプトのため、壁貼り要因としてオーロンゲを採用
- ゼルネアスと日食ネクロズマがきつい鋼タイプ全般を起点にでき、バトンタッチによるサポートもできるバシャーモを採用
- ザシアン、ウーラオス、エースバーンに強いサンダーを採用
- 最後にここまでできついカイオーガ対策としてガマゲロゲを採用
【コンセプト】
- オーロンゲで壁を貼り、バシャーモで積んで日食ネクロズマにバトンをして全抜きを狙う
- オーロンゲで壁を貼り、ゼルネアスか日食ネクロズマで積んで全抜きを狙う
- サンダーの電磁波で起点を作り、ゼルネアスか日食ネクロズマで積んで全抜きを狙う
【個別紹介】
以下、採用順に記載。
日食ネクロズマ@ラムのみ
性格:意地っ張り
特性:プリズムアーマー
実数値:173(4)-229(252+)-147-119-129-129(252)
本構築のエース兼バトン先。
壁を貼っている状態の日食ネクロズマ対策を状態異常でしている人が非常に多かったので、持ち物はラムのみにしている。
調整は回復技を採用しておらず、耐久に振る理由がなかったためAS特化にしている。
技構成はメテオドライブと龍の舞は外す理由がないため採用。主にヌオー、ナマコブシなどメテオドライブの通りが悪い特性天然のポケモンに対する打点が欲しかったためフォトンゲイザーを採用。最後に日食ネクロズマミラー意識で地震を採用した。
今期は壁貼り要因のオーロンゲを採用しており、壁を貼った状態で龍の舞を1回積めばほとんどの禁伝に有利がとれるため抜き性能が非常に高かった。
また今期はバシャーモのバトン先としても運用していた。全抜きの弊害となる特性てんねんやばけのかわを貫通する手段を持っている日食ネクロズマは、バトン先として非常に優れていた。
ゼルネアス@パワフルハーブ
性格:控えめ
特性:フェアリーオーラ
実数値:201-×-116(4)-201(252+)-118-151(252)
本構築のエース②
ゼルネアスミラー、カイオーガ、ホワイトキュレム、ディアルガの上からジオコントロールを積める可能性が高く、ムーンフォースと+2ダイサンダーでH振りザシアンを倒せる控えめCSブッパで使っていた。
技構成はムーンフォースとジオコントロールは外す理由がないので採用。選出率が非常に高いナットレイに対する打点として気合玉を採用。最後にテッカグヤとエアームドを迅速に処理でき、ダイマックスを切ればザシアンや日食ネクロズマを大幅に削れる雷を採用した。
命中70の技を2つ採用しているので運要素が絡んでくるが、それを差し引いても強かった。
オーロンゲ@光の粘土
性格:腕白
特性:悪戯心
実数値:201(244)-141(4)-121(212+)-×-99(28)-83(20)
HB:壁込みでA特化ザシアンの巨獣斬を93.7%の確率で耐え
HD:C特化黒バドレックスのダイフェアリーを87.5%の確率で耐え
S:無振り60族+3
技構成:ソウルクラッシュ/挑発/リフレクター/光の壁
本構築の壁貼り要因。
以下の理由から壁貼り要因としてオーロンゲを採用。
- 挑発で壁展開を阻害する技(吠える、吹き飛ばし、滅びの歌.etc)を止められる
- 後述するバシャーモとのタイプ相性補完が取れている
- 黒バドレックスに後投げできる
Sに多少割いている理由はオーロンゲミラーで上を取れるようにするため。オーロンゲミラーで上を取れるとこちらのオーロンゲで相手のオーロンゲを対処できるようになるため、試合を有利に進められる。
技構成は、構築コンセプトの両壁、イベルタルへの打点とCダウンによる後続サポートができるソウルクラッシュ、相手の展開を阻害できる挑発とした。
オーロンゲは壁貼り要因として有名なので、かなりメタが貼られていたが、それでも使い勝手はよかった。
バシャーモ@弱点保険
性格:腕白
特性:加速
実数値:187(252)-141(4)-117(132+)-×-104(100)-102(12)
HB:壁込みでA特化ザシアンのじゃれつくを2耐え
HD:壁込みでC252振り眼鏡ムゲンダイナのダイマックス砲を98.8%の確率で2耐え
S:
・1加速で準速イベルタルとゼルネアス+2
・2加速で準速黒バドレックス+2
・3加速で雨下の準速すいすいガマゲロゲ+3
・4加速で準速スカーフ黒バドレックス+3
選出率の高いナットレイ、テッカグヤ、アーマーガア、エアームドを起点にできるアタッカー兼バトン要因として採用。
持ち物は壁と相性のいい弱点保険を持たせた。現環境バシャーモの持ち物は襷かバコウのみが大半で、弱点保険は全く警戒されなかった。そのため弱点保険の発動率が高く使い勝手がよかった。
壁下で積むことを前提とした場合、Sに努力値をがっつり振る理由が思いつかなかったので、思い切ってSを下げて耐久にがっつり振った。この調整で運用したメリットは主に以下の2点。
- あらゆる攻撃を耐えるようになるため、強気に剣の舞を選択できる
- 1加速してもS実数値が153しかないため、剣の舞を選択した次のターンに日食ネクロズマへ後攻バトンをする戦術ができる
特に2点目のメリットが大きく、これが決まると日食ネクロズマを無傷でA+2、S+1状態にできる。そのため日食ネクロズマで全抜きできた対戦は数えきれないほどあった。
技構成は鋼タイプに打点を持てる一致技のフレアドライブ、ムゲンダイナに対する打点とダイアースでDを上げることができる地震、火力を重視しているため積み技に剣の舞、最後に不利対面ができた際や弱点保険が発動後、裏のポケモンに能力を引き継げるバトンタッチを採用。
バシャーモも抜き性能が高く、バトンをしなくても全抜きすることが可能なので使い勝手がよかった。
サンダー@ゴツゴツメット
性格:図太い
特性:静電気
実数値:197(252)-×-150(252+)-145-111(4)-120
技構成:10万ボルト/暴風/電磁波/羽休め
ザシアン、ウーラオス、エースバーン対策としてHBサンダーを採用。
ゼルネアスを通すうえで最大の弊害となるザシアンのHPを無理やり削りたい場面が多かったので、ゴツゴツメットを持たせている。
技構成は一致技かつ相手の霊獣ランドロスに対する打点となる暴風、電気技は耐久振りザシアンの身代わりを割るため10万ボルトを採用した。放電でない理由はあらゆるポケモンとの対面で電磁波を優先して選択するケースが多く、放電の30%麻痺の強みを活かせる場面がほとんどないと判断したため。残り2つはザシアンや黒バドレックスなどの高速アタッカーのSを落とす電磁波、電磁波を入れた後に麻痺待ちの試行回数を稼げる羽休めを採用。
命中不安技を連打するので運要素が絡んでくるが、それを差し引いても強かった。
ガマゲロゲ@オボンのみ
性格:意地っ張り
特性:貯水
実数値:212(252)-161(252+)-95-×-95-95(4)
技構成:アクアブレイク/地震/岩石封じ/ステルスロック⇒毒々
この枠は元々襷持ちガラルヒヒダルマにしていたが、カイオーガ入りに負けすぎていたため水無効枠としてシーズン最終日の深夜に採用した。
持ち物は時間がなかったので、汎用性の高いオボンのみを持たせている。
本構築のガマゲロゲは以下の性能を求めていた。
本構築に対する霊獣ランドロスとホウオウの選出率が非常に高く、この2匹に打点がない型の貯水ガマゲロゲを使うと簡単にサイクル負けする。細かい調整を考えている時間がなかったため、HAブッパで使っていた。
技構成は一致技のアクアブレイクと地震は確定。S操作技を持たないとカイオーガに無理やりダイマックスを切られ、ガマゲロゲが突破されると非常に厳しい展開となる。Sを下げておけば、裏のポケモンでも対応できるようになるため岩石封じを採用。最後は気合の襷を削ることができるステルスロックを採用していたが、丸くなるを採用したポリゴン2に詰まされてイライラしていたので、最終的に毒々を採用した。
ガマゲロゲのおかげでカイオーガ入りの構築に対する勝率が上がった。来期以降使うことがあれば、より使いやすい調整がないか考える。
【基本的な立ち回り】
本構築での対戦回数が少なく、各構築に対する選出パターンが明確になっていないため、今回は基本選出のみ記載。詳細なことはDMで連絡していただければ回答する。
・基本選出①
オーロンゲで壁を貼り、バシャーモで積んでそのまま全抜きを狙う。または日食ネクロズマにバトンをして、日食ネクロズマで全抜きを狙う。バトン後の日食ネクロズマをメタモンにコピーされると対応できなくなるため、メタモン入りにはこの選出をしなかった。
・基本選出②
⇒オーロンゲ+ゼルネアス+日食ネクロズマ
オーロンゲで壁を貼り、ゼルネアスか日食ネクロズマで全抜きを狙う。相手の構築にメタモンがいた場合は、基本選出①で戦っても負けるケースが多かったため基本選出②で対応していた。壁さえあればメタモンにコピーされても何とかなるケースが多かった。
・基本選出③
⇒サンダー+オーロンゲ+ゼルネアスor日食ネクロズマ
サンダーとオーロンゲでサイクルを回し、最終的にゼルネアスか日食ネクロズマで全抜きを狙う。相手の構築にウーラオスがいる場合は、この選出をすることが多かった。
・基本選出④
⇒ゼルネアス+サンダー+日食ネクロズマ
瓦割り持ちのポケモンがいるなど、露骨な壁対策がいることがわかっている場合の選出パターン。初手にゼルネアスを出すことが多く、不利対面ができたらサンダーに引いてサイクルを回す。最終的にゼルネアスか日食ネクロズマで全抜きを狙う。
・基本選出⑤
⇒ガマゲロゲ@2
カイオーガ入りの構築限定の選出パターン。@2は取り巻きによって変えていた。
【きついポケモン】
・黒バドレックス
サイクル戦がまともにできず、オーロンゲの壁展開からしか勝てないため処理が大変だった。この環境で黒バドレックスがきつい構築はかなり珍しいと思うが、黒バドレックス入りに対する勝率は6割前後だったため、構築に手を加えることをしなかった。
一度積まれると手がつけられなくなる。しかも瓦割りの搭載率が高く、壁展開もできないため本当にきつい。
ゼルネアスか日食ネクロズマで先に積んでおくか、サンダーでダイマックスを切って対応していた。剣の舞を積まれてしまうと終わりなので、剣の舞を積まれないよう立ち回る必要があった。
・瓦割りを採用してるポケモン
瓦割りの採用率が高いポケモンならケアできるのでまだ何とかなる。しかし型が多いうえ、瓦割りの採用率がそこまで高くないポケモンに打たれるとケアできないため、厳しい立ち回りを強いられた。
※瓦割りの採用率は個人的主観
【ケアできる】
【ケアできない】
.etc
・カバルドン以外で強制交代技(吠える、吹き飛ばし)を採用しているポケモン
ケアできないからきつい。
ケアできないからきつい。
【レンタルパーティー】
【最後に】
今期使用した構築はやることが明確かつ、複数の勝ち筋があるため使い勝手がよかったです。壁構築は多少メタが貼られていてもやっていけると思えたため、またいつか使ってみます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。もし質問等があれば@tottuan11までお願いします。